私たちの生活に犬の占める役割は、計り知れないほど大きなものです。精神的な面では、心に潤いと安らぎを与えてくれますし、生活の場でもいろいろな面で役立っています。反面、反抗的な態度や勝手な行動をとって困らせたり、周囲の人に迷惑を掛けることもあります。主従の関係を確立し、犬を従わせるために、しつけや訓練が犬に施されますが、人と犬の本質的な違いを認識し、犬の習性や性格をよく理解して行わない限り、そうそう上手くいくものではありません。

人は一方的に犬を自分の社会に引き入れ、支配者としての立場を保とうとし、犬は本能や習性に基づいた行動で、自分を主張します。人間的感覚で犬に自覚や反省を求めることは不可能です。

人間的な考えを動物的感覚に置き換えて、物事を教え、体得させることも必要なときがあります。犬の好ましくない態度や悪癖のほとんどは、私たちが気づかないうちに芽生えたものを、助長させ習慣化してしまったことが多いようです。

矯正するためには、原因を探り、その時点までさかのぼって方法を講じなくてはなりません。しつけや訓練は、あらたまって行われるものではなく、私たちの生活に直接結びついたものでなければなりません。

習慣化するためには、忍耐強く時間をかけることも大切です。的確な指導と深い愛情、明確な賞罰が犬の一生を決定づけることになります。

もくじ

  1. 人と犬のつき合いの歴史
  2. 犬はいつでも自分がボスになろうとしている
  3. 犬の縄張り(マーキング)
  4. 性格(犬種によって性格が違う)
  5. 犬は行動で「嘘」をつくこともある
  6. 犬は、「反省」の気持ちなど持っていない
  7. 犬の知能は
  8. どのくらいのことを覚えられるのか(学習)
  9. 犬の行動基準は目の高さ
  10. 犬は人間の心の嘘を見破る
  11. 嗅覚は人間と比べようがないほど優れている
  12. 犬は人間の感情の臭いをかぎ分ける
  13. あくびをし、夢を見、寝言を言う
  14. 犬のしつけについて
  15. 家族の一員としてしつけをする
  16. スキンシップは欠かせない
  17. 犬との対話をしましょう
  18. 喧嘩をさせてはいけない
  19. 忍耐力を付ける
  20. しつけるときのポイント
  21. 上手なほめかた
  22. 愛犬家とし散歩時の排便の処理の義務
  23. 基本のしつけ(最低限教えること)
  24. 自転車で運動するときの注意点
  25. まだ吠える